長年、ファインケミカル業界で信頼を勝ち得てきた原動力は、最新の設備だけでなく、やはり当社の人材とそれぞれの想いです。このページでは、どのようなミッションに対して、どのような想いをこめてアプローチをしたか、一例をご紹介します。
生産部 製造課
製造課オペレーターとして化学品の製造を行っています。製造課のミッションは無事故で製造を進めながら、不適合品やクレームゼロで安定した品質の製品を生産計画通りに製造することです。
高圧化学は受託製造会社として様々な製品を製造していますが、私が主に担当しているのはファインケミカル製品です。これらの製品は高度な品質管理が求められており、金属分や異物の混入防止に対して厳しい管理が求められます。
そのため空気の清浄度や温度・湿度を一定に管理しているクリーンプラントで製造を行っています。工程は細かく規定されており、決められた手順で確実に作業を行うとともに、反応時は規定された温度や圧力を外れることのないよう機器を制御します。また設備の点検も大切な仕事です。突発的なトラブルで設備が止まることがないよう日常点検に力を入れ、「いつもと違う異常はないか?」と五感を働かせながら設備の状態監視を行っています。
入荷した製造原料や製品を包装する容器についても事前のチェックを怠りません。異物の混入がないように細心の注意を払いながらサンプルの採取を行っています。また原料や備品をプラント内に搬入する際には、異物の持ち込みがないように埃や汚れを除去しています。
受託製造会社であるため、異なる製品を同じ設備で製造することがあります。そこで製造品種の切り替わりの際に行う設備洗浄にも注力しています。洗浄の際には溶剤洗浄後に槽内の拭き掃除を行い、目視で洗浄状況を確認しています。また作業者間での洗浄度合いに差がないように作業工程を標準化しています。
製造作業については品質と安全性の向上を目的としてスタッフと協力しながらリスクの抽出と評価、改善を実施し作業手順に反映しています。
プラントの整理整頓も重要な要素です。クリーンプラントですから「きれいな環境」であることは当然ですが、「管理の行き届いたプラント」を目標にしています。そのために日々改善に取り組み、品質リスクの低減を図るとともに「ゼロ災職場」を心掛け、お客様にも評価を頂いています。
また防災訓練にも力を入れていて、有事の際には率先して行動するよう心掛けています。私は当社の自衛消防隊の一員として消火訓練に参加しており、大正区の自衛消防協議会技術発表会で連覇した実績もあります。今後も防火技術の向上に努めながら、地域防災の強化にも貢献していきたいと考えています。
お客様だけではなく、職場の先輩や後輩、上司の方々とのつながりを大切にしながら絆を強くし、オペレーターとしての知見を深めて技術力を向上させるだけではなく、社会人としても成長してお手本となることが私の目標です。これまで、製造を私一人で任せて頂けるようになった時に仕事のやりがいを感じることができました。
また1つの製品をお客様に納めるまでには、開発・製造・検査・出荷といった各部署との連携が欠かせません。お客様の要望にタイムリーに応えられる小回りの利く会社といった長所を生かすためにも、各部署とコミュニケーションをとりながら働きやすい職場環境を創り、より高品質の製品を製造する会社にしていきたいと考えています。
当社へのお問い合わせは、お電話とメールにて承っております。
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荒川化学工業株式会社 ファイン・エレクトロニクス事業部 ファイン部門
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